・一人語り・

現世に来たばかりの頃、ようやく見つけた町外れの住処。アタシたちは、人目につきやすいから、隠れるように暮らし始めた。

テッサイが、働きに出たり畑仕事をしたり。夜一サンが、お金持ちの所からこっそり色々もらってきたり。アタシが、妖しげな商品を訳わりのヒトに売ったり。本当、色々してた。そうして、隠れながら虚化を解除するための研究を続けていた。

でも、行き詰る時だってあったんスよ。そりゃあ、何度も。その度に慰めてもらったり、気分転換したりしてどうにかこうにか過ごしていました。

一番多く慰めてもらったのは、やっぱり夜一サンかなぁ。彼女の慰め方はご想像の通りっス。・・・まぁ、アタシがねだってたンですがね。

これが、効果テキメンなんスよ。

ちょっとだけ教えちゃおうかなぁ。本人には秘密っスよん。

ま、テッサイが働きに出た日しか出来ないんですがね。真昼間だから、あのヒト嫌がるンすよ。それを宥めすかして、良い様にさせてもらってました。誰か来たら困るからって服着たまんまで、着物の袷だけはだけるから、こう・・・なんとも言えない色香が出るんス。

声も抑えるから、秘密の情事って感じでしたよ。あっちに居た時から秘密の関係だったんスけどね。現世では変な安心感がある。

夜一サンの可愛がっている某部下の子に邪魔される心配もないし、他の隊士に見つかる心配もない。

たまに夜中、アタシと夜一サンでここを抜け出して、林の中で営んでいた事もあるから、テッサイは知ってるかもしれませんケド。有難いことに知らんぷりしてくれてます。ホント聡いヒトっす。

そうそう、夜一サン。アノ時の声、すんごく可愛いんスよ。何度もアタシを呼ぶんです。切なげな顔してアタシにしがみついて。普段の横柄さが嘘みたいなくらい。

ちょっと強く突いてやると気持ちいいみたいっスね。アタシは後ろからガンガン行くのが好きなんスけど、結局最後はあのヒトのご希望通りになりますねぇ。お願いの仕方も可愛いから、ついいじめちゃ・・・いやいやちゃんとお願い聞いてますよ。

おっと、本人が戻ってきた。それじゃ、この話はお終いっス。