・Sweet candy・

猫みたいに甘く鳴いて、どうしたの?

金色の目で、上目遣いしないで。
ペロリと見えた紅い舌に、燃えない男はいるの?
ボクの指を咥えて、美味しそうに舐めてみせる。一体何を真似ているの?
あぁ、ヤラシイなぁ。
 
そっと肩にもたれかかって、か弱い女を演じても知ってるよ。
今すぐ何をして欲しいか。
早く、なんてどうしたの。こっちを見て指先で唇をなぞって誘惑。
さっきまで食べていたあめ玉の味が、溶けた舌の上で媚薬みたい。
甘さにクラクラする。
眩暈がするほど奪ってみようか。
 
薄い服の上から見える曲線に、湿度の高い妄想が膨らむ。
つまらなさそうな顔して、どうしたの?
口を尖らせてちらつかせてる胸元に意識が釘付け。
深夜25時。
ちょっと暑い?もう汗が浮いてる肌を舐めてみる。
くすぐったそうに笑うその目は、やっぱりボクを伺ってて、いじめたくなるよ。
この部屋ではボクが支配者。
 
一緒にあめ玉を舐めようか。とびきり甘いやつを。
それともボクのを舐めてくれるの?
弾む吐息が、先走る動きをせかす。
歯の間から見える紅い舌に、奥まで咥えられたいよ。
 
宙を彷徨う瞳がたまらない。
半開きの唇は薄く微笑んで、潤んだままボクを呼んで。
形がすっかり変わったオトコの心をそうやって包んで、陶酔へと締め上げる。
溢れるのは期待と・・・。
突き上げて、高まる気持ち。よぉく味わって。ミルクが好きでしょ?
一滴残さずどうぞ。
 
<終>