※出血表現あり。また、詞的な感じなので、意味不明かと思いますがOKな方のみレッツスクロール!
深淵から星空を見渡して、口付けたくなるほどの血の紅。
怨念篭る刃はただ、私を切り裂いて。
蟻地獄のように、底無し沼のように 引っ張りこんで。
どろどろに溶かして、皮も骨も溶けて、いっそ一つになれればいいのに。
私の存在価値。それは命ある道具。
生まれてはすぐ潰れてしまう虫のように、儚い生き物。
刺されても、貫かれても、お役に立てるのなら、それで本望。
また造ってもらえるから。私じゃなくてもいいの。
何も思わず、強請らず。
痛みという存在意義を望まれるままに。
そう喜んで生きてきたのに。
貴方のせいだ。
この闇が広がる心の裏に、望んではいけない太陽が生まれる。
貴方は光、私は影。
真っ黒な深海に光なんて在ってはならない。
取り除こうと足掻く度に、絡まる蜘蛛の糸。
首に絡まって、締め上げられて、息が止まる。
じゅくじゅくと紅く熟れた傷口を抉られる想いに、いっそ貴方を殺してしまえたなら。
滴る血全て私を彩って、白い皮膚も全て紅に。
貴方さえいなければ、現れた太陽に身を焦がさなくても済んだのに。
貴方さえいなければ、喜びの中で死ねたのに。
憎しみは殺意のように、湧き出て来るのに、手を紅く染められないのは、奪われた唇のせい。
酸素全てを奪われて、溢れた唾液も、真っ黒な夜が叢に隠した。
火傷する汗に抗わず、糸はついに手も脚にも絡まって、虫も泣かない長い草にそれ見せ付け、背中に縋って悲鳴を殺した。
残酷なほど星空は輝いて、腕に残った痣を愛しく想う。
太陽は落ちた。
私の体に落ちて砕けた。
小波はやがて大きくうねり、津波のように太陽を飲みこんだ。
じゅくじゅくに紅く熟れた傷口は新たな血を流して、閉じ込めてと願った。
鉄の檻に繋いで、何度でも貫けばいい。
影が太陽を侵蝕して、私無しでは生きられないように、愛してあげる。
挑戦者の瞳を歪めて、隠れて交わす共謀に、甘い果汁が滴って、熟れた体は弾けて散った。
遠い太陽を背に貴方は、訪れるか知れない次の約束に戦場に帰る。
熟れた想いに侵されているのは、どっちかなんて鬼も笑わない。
明日は貴方を忘れるかしら?
<終>
一角のつもり×ネム。ネム視点。エログロっぽく。多分読まれている方には意味不明だと思います。
一角台詞無し。ゴメン。一角を太陽(頭じゃないよ!)に見立ててます。一角→ネム的な感じ。